5つ星の本棚

大好きな本をレビュー&オススメする書評ブログです。

44.『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』原作・中村力斗 作画・野澤ゆき子

1.『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』を3行くらいで紹介!

主人公が彼女を100人作る(予定の)話。

話が進むにつれ主人公の彼女が増えていくが、誰も傷つかない、愛あふれる新しい形のラブコメ

略称は『100カノ』。

 

 

 

 

2.『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のあらすじ

愛城恋太郎は誠実で努力家、容姿も悪くなく男女問わず人望がある男子高校生。

だが彼には、100人の女性に告白し、ことごとく玉砕してきた悲しい過去があった。

 

そんな恋太郎はある日、神社で神様に遭遇。

神様は恋太郎に、通常1人につき1人きりの運命の相手を、手違いで100人に設定してしまったこと、そして運命の相手には高校で出会うことを告げられる。

 

これまで手ひどく振られたことしかなかった恋太郎は大喜び。

ところが、運命の相手が100人いることには大きなデメリットもあった。

もし運命の相手を振った場合、その相手はなんやかんや不幸な目に遭って死ぬというのだ。

 

どうする恋太郎。

次々現れる「運命の相手」を見捨てることができるのか?

それとも全員を愛するのか!?

 

 

 

3.『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の感想・レビュー

​私、純粋なラブコメ作品にハマったのは『100カノ』が初めてです。

​(7巻時点で主人公が13股してるブコメを「純粋」と呼べるかはさておき)

 

 

 

​『100カノ』は、神様の手違いで運命の相手を100人与えられた主人公が、次々に運命の相手と出会い、その全員と恋人になっていく物語です。

​相関図にすると主人公から相思相愛の矢印が放射線状に伸びるという面白とんでもない作品ですが、さらに彼女同士でいくつか百合カップも成立しかけており、人間関係はぶっちゃけ乱れに乱れています。

​エッチめなシーンや露出シーンも多々ありますしね。

 

​ただ、作中に流れる空気は不思議なくらい爽やかなんです。

 

​その要因のひとつは、『100カノ』のギャグ&コメディ色の強さだと思います。

​『100カノ』はコメディの割合が大きく(比重はラブが大きいのですが)、カラッと笑える健全なシーンがめちゃめちゃ多いんですよね。

​エッチなシーンもギャグの一貫として描かれることが多く、笑いながら読めちゃいます。

(私は『100カノ』のギャグが本当にツボで、読んでいて笑い声がこらえきれないこともよくあります)

 

 

 

​それに『100カノ』は、乱れに乱れた人物相関図からは想像もできないくらいの純愛物語なんです。

​主人公の恋太郎は、彼女全員を平等に世界一愛していますし、彼女たちを幸せにするための努力を惜しみません。

​彼女たちをあらゆる手段で守り、彼女たちの気持ちの機微を捉え、尊重し、全力で愛しているんです。

 

​彼女たちも、そんな恋太郎だからこそ彼の考えを理解し、「全員と付き合う」という暴挙を受け入れている。

​不幸になる人がいないんです、『100カノ』には。

​全員が尊重され、愛されています。

 

 

​さらに、ひとりの彼女がピンチになったら、恋太郎だけじゃなく他の彼女たちも結託して困難に立ち向かう。

​作中では恋太郎と彼女達をひっくるめて「恋太郎ファミリー」と呼ばれていますが、まさにその言葉の通り、ひとつの大きな家族のような関係性が出来ているのです。

 

​そんな彼女たちが織り成す物語は、面白いものばかりではなく、ほっこりするものや、中にはホロッと泣けてしまうものも。

​ヒロインのひとり、唐音(からね)がツンデレじゃなくなる薬でツンデレを失った話は、涙なしには読めませんでした。

(​何を言ってるかよく分からないと思いますが、まあ神様が普通に登場するようなギャグ世界なので色々起こるのさ)

 

あと真面目に、吃音の小動物系女子・静ちゃんが恋太郎に告白するシーンはすごく泣けました。

 

 

 

それと…『100カノ』の魅力として外せないのが、絵の可愛さですね!

​各巻の表紙を見ていただければ分かる通り、可愛いんですよ絵が!!

 

▲個人的にお気に入りな5巻の表紙。1枚ページ目のイラストがまた美麗です…。

1枚絵も素敵なんですが、彼女たちが思い思いに動く本編の絵の可愛さといったら…。

​造形美だけではなく、作画担当・野澤ゆき子氏の楽しんで描いている感じや、キャラクターたちへの愛情がガンガン伝わってくるんですよ。

 

​『100カノ』はストーリーの性質上、話が進むにつれて1話内に登場するキャラクターがどんどん増えていくシステムなので、作画コストが半端じゃありません

にも関わらず、一コマ一コマに収まる彼女たちは、誰も彼もが個性を尊重され描かれています。

その画力の高さと愛情の深さは圧巻です。

 

 

 

『100カノ』にはたくさんの「大好き」が濃縮されています。

良いですよ、可愛い女の子たちが誰一人傷つかず愛されているのを見るのは!!

ブコメに興味がない人にもぜひオススメしたい作品です。

 

 

43.『デビルマン』永井豪

 

1.『デビルマン』を3行くらいで紹介!

キューティーハニー』や『マジンガーZ』などの作者、永井豪の漫画作品。

正義感が強い主人公がデーモン(悪魔)と合体して「デビルマン」となり、デーモンと戦う物語。

実写映画版はクソ映画の代名詞として名高いが、原作は名作中の名作。

 

 

 

 

2.『デビルマン』のあらすじ

主人公・不動明(ふどう あきら)は、気弱だが正義感が強い、ごく普通の高校生。

明はある日、親友・飛鳥了(あすか りょう)から衝撃的な話を聞かされる。

かつて地上を支配していたデーモン(悪魔)という存在の復活が近いこと。デーモンに抵抗し人間を守るためには、デーモンと合体しデビルマン(悪魔人間)となる必要があること。

そして…了の父がデーモンとの合体に失敗し、狂死したこと。

 

了の父では…大人ではだめだったのだ。

デビルマンとなるには、強い意思と善良な心を持った、正義を愛する若者でなければ。

そして、デビルマンとなりえる存在として、了は明を選んだ。

 

はじめは半信半疑だった明は、了に物証を見せられたことで話を信じ、了の望み通りデビルマンになる決意を固める。

人間としての幸せを捨て、いばらの道を歩むことを選んだのだ…。

 

 

 

3.『デビルマン』の感想・レビュー

デビルマン』はかなり昔の作品で知名度も高いので(あと思いっきり語りたいので)、今回はネタバレ全開でレビューしていきます。

ネタバレはイヤだ!という方はブラウザバック推奨、そしてぜひ先に漫画を読んでみてください…!

 

 

 

デビルマン』は最近の漫画ではあまり見ないほど物語の導入部分が長く、明がデビルマンになるまでにほぼ丸々1巻分かかります

しかしだからこそ、明がデビルマンになるまでの過程や、そうならざるを得なかった背景の凄惨さと恐怖がひしひしと伝わってきますし、明がデビルマンになることで捨てなければいけなかった幸せの重さが胸にのしかかってきます。

 

そして明がデビルマンになるまでに、明の一般市民的な気弱さを存分に見せつけられたからこそ、デビルマンになる決意をした際の「きみ(了)ひとりが悪魔になって苦しむのを見るよりずっといい。おれもいっしょに悪魔になるほうが…」というセリフが胸に響くのです…。

 

 

​こうして、人間を脅かすデーモン(悪魔)に対抗するために、デーモンと合体してデビルマンとなった明。

しかし、彼の気持ちは物語が進むにつれて変化していきます。


デーモンの体になっても人間の心を失わず、人間のために戦った明は、恐怖のために魔女裁判のごとく罪なき人々を殺す人間たちを見て絶望。

しかし、この世界を美樹が住めないデーモンの世界にはさせない、と、美樹のためだけに戦うことを決意します。

ところが美樹は、美樹を魔女と疑う人々によってすでに虐殺されていたのです。

美樹の最期を見た明は人間を完全に見限り、デーモンとデビルマン(=デーモンと合体しても人間性を失わなかった人々)どちらが生き残るか、という戦いに挑むことになります。

この気持ちの変化は悲痛の一言…。

 

また、明がデビルマンになったのは了の心を救うためでもあったのに、最終的には実はラスボスの立ち位置であった了との戦いに身を投じる点も、なんとも言えず切ないです。

(明が了の正体を確信し、了に本当の名前で呼び掛けるシーンは漫画史上屈指の名シーンだと思います。あのシーンの「良さ」を表現できる言葉が見つからないのがもどかしい…)

 

 

 

あと…デビルマンを語るうえで外せないのが、美樹ちゃんの最期。

美樹ちゃんは最終巻で、串刺しにされた生首というあまりにも惨い姿で登場します。

 

でも…美樹ちゃんはすごく頑張ったんですよ。

頼りの両親も明も不在の中、弟や自分自身を守るため、そして明ともう一度会うために、武器を持って押し寄せる大人たちを相手に必死に戦ったんです。

私は魔女」と自分に言い聞かせ、気持ちを奮い立たせて。

でも、一緒に戦ってくれた協力者は殺され、弟も殺され、自らも深い傷を負ったとき、迫り来る人間たちに向かって彼女は呟きます。

ちがう、魔女じゃない、魔女じゃ…


あまりにも、あまりにも心を抉られるシーンです…。

ただの女子高生でしかない美樹ちゃんが、戦う覚悟を決めなければならなかった事態の凄惨さ。

そして、その覚悟が砕け散る瞬間の絶望感。

読んでいてどうにかなりそうでした…。

彼女の頑張りと最期を、私は一生忘れられないでしょう。

 

 

 

作者・永井豪はあとがきの中で、「『デビルマン』を描いている時、頻繁にトランス状態に陥った」と述べています。

デビルマン』を読んでいると、それが本当によく分かる。

筆に込められた情念の圧が凄まじいんです。

絵柄の好む好まざるを押しのけて、すべての人の心に強く訴えかける何かが、『デビルマン』の絵には込められています。

 

 

 

デビルマン』には上記で話した他にも、愛を持たないはずのデーモンの純愛を描いた話や、食った人間の顔を意識付きで背中に浮かび上がらせる外道なデーモンの話など、魅力あるストーリーが多くあります。

文庫版で新規挿入されたらしいタイムスリップの話は正直「これいる?」となりましたが…(※あくまで個人の感想です)

 

 

とにかく、デビルマン』は残酷なだけではない、本当に奥が深い漫画なので、ぜひ一度読んでみてください…!!

 

 

42.『罪の余白』芦沢央

 

1.『罪の余白』を3行くらいで紹介!

いじめが原因で娘を失った父親の復讐劇

復讐をきっちりやり遂げる点や、復讐内容への強い納得感、胸を打つラストシーンが特徴的なサスペンス・ミステリー。

芦沢央の鮮烈なデビュー作である。

 

 

 

 

2.『罪の余白』のあらすじ

安藤の一人娘・加奈が、学校で転落死した。

安藤は激しい後悔の中で、「娘が死んだ本当の理由を知りたい」という思いに突き動かされ始める。

 

一方、加奈を死に追いやった少女・咲は、加奈が日記をつけていたのでは、という疑念に囚われる。

もし加奈の日記に、加奈に自分たちがしたことが書いてあったら…。

咲は日記の有無を確かめるべく、他のクラスメイトの名を騙り、安藤の家を訪れる。

 

被害者の父親と加害者が出会った時、復讐劇の幕が上がる。

 

 

 

3.『罪の余白』の感想・レビュー

久しぶりに『罪の余白』を読み返してみて、やっぱり芦沢作品の中で一番好きな小説だな、と感じました。

 

 

芦沢作品は一人称視点の描写力の高さが魅力のひとつですが、デビュー作である『罪の余白』でもその魅力は健在。

最初のたった2ページちょっとで、語り手の女の子(=ベランダから落ちていく加奈)に感情移入させる文章力は圧巻です。

 

そして何より惹かれるのが、安藤(=娘を亡くした父親)を支える安藤の同僚、早苗の視点。

早苗は、「自分にはアスペルガー症候群、あるいはそれに類する脳の機能障害があるのではないか」と疑っている女性です。

多くの人が普段、文脈や前後の出来事から無意識に汲み取っている「ニュアンス」や「空気」というのもを、早苗は感じ取ることができません。

そのことが原因で起こったトラブルは数知れず。

 

早苗は「自分はおかしいのではないか」と悩み、実際に脳の検査をしたこともありました。

しかし、早苗が空気を読めない、ニュアンスを理解できない原因は、検査では分からず。

結局そのまま今に至っています。

(人と違う感性を持っている人、不定愁訴を抱えている人など、早苗のエピソードに共感できる人はかなり多いのでは、と思います)

 

早苗に日々襲い掛かる、大小さまざまな戸惑いや疑問はどれも真に迫っていて、まるで本当に当事者の頭の中を覗いているかのような気持ちになります。

芦沢央の作品『いつかの人質』に登場した盲目の少女・愛子ちゃん視点でもそうでしたが、芦沢作品は「体や感性が一般的ではない人」の視点を描くのが本当に上手いと感じました。

 

▼『いつかの人質』を紹介した記事はこちら

issa5hoshi.hatenablog.jp

 

 

『罪の余白』では、「加害者側の恐怖」が克明に描かれていることも特徴的です。

 

自分の所業が、何かの拍子に世間にバレるのではないか。

安藤に接触してからは、安藤が「加奈の仇」と自分を殺しに来るのではないか。

そんな恐怖に取り付かれる加害者の心理状態が、加害者目線で描かれているのです。

読んでいると、悪いことはするもんじゃないな、と思わせられます。

 

しかし加害者こと咲が、その恐怖心を払拭するために作戦を練り、具体的な行動を起こす姿には、(倫理的な問題はさておき)思わず感心してしまいました。

そんな強かな加害者に、安藤はどんな復讐をするのか…。

 

『罪の余白』の復讐は、「殺す」「怖がらせる」という安直な方法には着地しません。

安藤の切なくも見事な復讐劇を、ぜひその目で確かめてください。

 

 

▼復讐劇が気になる方には『告白』もオススメです。

issa5hoshi.hatenablog.jp

 

 

41.『かんたん!楽しい!カード・はがき絵 水彩色鉛筆』秋草愛・小泉さよ

 

やさしい水彩色鉛筆の世界。

 

 

 

 

『かんたん!楽しい!カード・はがき絵 水彩色鉛筆』は、水彩色鉛筆の使い方などのノウハウをまとめた本です。

小さくてハードルが低い絵が多いので、お絵描き初心者にもオススメですよ!

 

 

▼こちらは、私が昔『かんたん!楽しい!カード・はがき絵 水彩色鉛筆』を見ながら行った混色練習の一部です。

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単語帳にメモして、配色&混色の参考に利用しています。

 

こんな感じで、簡単なモチーフを使って技法などを解説してくれるので、技法を気軽に試せるのが嬉しいんですよね。

 

 

 

しかしすべてが簡単なモチーフというわけではなく、カードのテンプレートや季節絵などの解説には、もう少し複雑なモチーフが使われていたりします。

それらのイラストも、水彩色鉛筆ならではのあたたかみが感じられて、見ているだけで癒されます。

 

 

時代に左右されない絵柄も特徴的です。

『かんたん!楽しい!カード・はがき絵 水彩色鉛筆』は2002年の本ですが、2022年の今見ても可愛いイラストばかり。

私のようなお絵描き&水彩色鉛筆大好きマンにとっては最高の1冊です!

 

 

40.『いつかの人質』芦沢央

 

幼少期に誘拐された全盲の少女が、再び誘拐された。

 

 

▼『いつかの人質』はこんな作品!

・芦沢央のサスペンス・ミステリー

誘拐事件の被害者が再び誘拐される

・ミステリー初心者にもオススメ!

 

 

 

 

『いつかの人質』のあらすじ

宮下愛子は幼い頃、偶発的に誘拐され、そこで起こった事故により失明してしまう。

12年後、中学生になった愛子は、何者かによって再び誘拐されてしまった。

 

一方、人気漫画家・江間礼遠(えま・れおん)は失踪した妻・優奈を探していた。

優奈は愛子が幼少期に巻き込まれた誘拐事件の、犯人の娘だった。

 

12年前に誘拐された少女が再度誘拐されたのは何故か。

そして、加害者の娘が失踪している件との関りは?

見事などんでん返しが待ち受ける圧巻のサスペンス・ミステリー。

 

 

 

『いつかの人質』の感想・レビュー

幼少期に誘拐された少女が、また誘拐された。

一体誰が、何のために!?

このあらすじを見るだけで、否応なしにワクワクさせられます。

『いつかの人質』はあれこれ予想しながら読むのが(被害者の愛子ちゃんには申し訳ないですが)本当に楽しい作品で、にも関わらずラストまで見事に騙され続けました。

 

 

『いつかの人質』は誘拐事件の被害者(=愛子ちゃん)、被害者の親、刑事…など、様々な人の視点を行き来しながらストーリーが進みます。

特に被害者である愛子ちゃん視点の描き方が本当に巧みで、視点主が全盲だからこその不安感・恐怖感が強く伝わってきます。

まさにサスペンス小説。

 

 

『火のないところに煙は』や『悪いものが、来ませんように』でもそうでしたが、やはり芦沢作品は読みやすさが抜群!

『いつかの人質』も例にもれず、文章が不思議なくらいにさらさらと頭に流れ込んできました。

 

 

ただ、個人的には『いつかの人質』のラスト、ちょっとモヤッとするというか。

ネタバレOKの方だけ反転して読んでいただきたいんですが2度目の誘拐事件の犯人の妻、事件を美談というか、人生経験のひとつのように捉えている節がある気がするんですよね。

事件は自分のために起こったようなものなのに…。

被害者宅に「1度目の誘拐事件を題材に漫画を描いて発表しても良いですか」と許可を取りに行った畜生エピソードもそうですが、被害者の感情をあまりにも軽視している。

というか彼女からも夫からも、被害者のことが抜け落ちていると言っても良い状態です。

それほどまでにお互いしか見えていない、という点ではやはり、お互いにとって美談たりえるのでしょうが…。

 

でも、上記については作中でもフォローが入っているようにも感じていて。

小林寛太という人がインタビューの中で、礼遠と優奈の出会いについて

「もう完全に二人の世界」

「ほんと漫画みたいでしたよ」

「二人とも自分に酔っちゃってる」

「一度自分の役割っつーかキャラっつーかに入り込んじゃったら、もう周りなんか見てない」

と述べているんです。

これって、2度目の誘拐事件の実情をそのまま表しているようにも感じられます。

 

犯人たちの身勝手さと、それに対する作品からのフォロー(と私は受け取りました)も含めてよくできた作品だなぁと思います。

モヤッとする、という所も含めて好きなんです。

 

 

 

『いつかの人質』は文章が非常に読みやすく、見事などんでん返しと騙しのテクニックで読みごたえがある作品です。

ミステリー好きな方はもちろん、ミステリー初心者の方もぜひ!一度読んでみてください。

 

 

▼芦沢央作品はこちらもオススメ!

issa5hoshi.hatenablog.jp

 

issa5hoshi.hatenablog.jp

 

39.『職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ』崎田ミナ

 

 

4コマ漫画調の 超!分かりやすいストレッチ本!

 

 

▼『職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ』はこんは本!

・様々なストレッチを4コマ漫画で解説するコミック&イラストエッセイ

・運動嫌いな方でも簡単に取り組めるストレッチばかり!

・シンプルなイラストと分かりやすい解説が魅力!

 

 

 

『職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ』(以下「すごいストレッチ」)は、崎田ミナのコミック&イラストエッセイです。

タイトル通り、誰でもどこでも簡単にできるすごいストレッチが多数収録されています。

 

▼具体的にはこんな感じ!

 

ストレッチの方法を、シンプルながら人体の構造に忠実なイラスト、分かりやすくて丁寧な解説、そして色を使った効果的な表現によって、分かりやすく解説するのが『すごいストレッチ』なのです!

 

『すごいストレッチ』に収録されているストレッチは、運動嫌いな方でもできる簡単なものばかり。

その証拠に、数年間座ってばかりの極度の運動不足だった私でも、全部取り組めました。

それくらいお手軽で簡単なストレッチばかりなんです!

 

 

 

私はこの『すごいストレッチ』を、同じ作者のヨガ本『自律神経どこでもリセット!も~っとずぼらヨガ』とともに購入しました。

issa5hoshi.hatenablog.jp

 

『すごいストレッチ』と『も~っとずぼらヨガ』の組み合わせは最強で、それぞれからメニューを選んで実践すれば、より強張った体をゆるませたり、自律神経を整えたりしやすいです。

組み合わせることによってメニューが増えるから飽きにくいですしね。

 

それに『すごいストレッチ』や『も~っとずぼらヨガ』のヨガやストレッチに取り組むと、血行がよくなるおかげか、体が軽くなったり、やる気が湧いたりもしやすく、趣味や家事もはかどります。

 

 

 

『すごいストレッチ』は本当に簡単で効果的、しかも時間がかからないストレッチばかり収録されているので、運動嫌いや面倒くさがりさんにこそオススメしたい本です!

 

 

38.『自律神経どこでもリセット!も~っとずぼらヨガ』崎田ミナ

 

三日坊主でも、また始めればいいのです!(本編より引用)

 

 

『自律神経どこでもリセット!も~っとずぼらヨガ』はこんな本!

・「いつでもどこでもできるヨガ」をまとめたコミック&イラストエッセイ

不定愁訴にお悩みの方に効果的な本

・運動嫌いや三日坊主にもオススメ!

 

 

 

 

『自律神経どこでもリセット!も~っとずぼらヨガ』(以下「も~っとずぼらヨガ」)は、崎田ミナのコミック&イラストエッセイです。

自律神経を整えるのに効果的なヨガのポーズがたっぷり収録されています。

 

具体的には、

・肩こり、首こり、背中こり

・頭痛

・胃腸などの内臓の不調

・腰痛

・冷え、むくみ

・だるさ

などなど。

自律神経の乱れや柔軟不足からくる様々な不調に効果的なヨガが載っているのです!

 

 

 

『も~っとずぼらヨガ』のスゴイ所は、イラスト解説の分かりやすさです。

▲こちらのツイート画像からも分かる通り、『も~っとずぼらヨガ』の解説はシンプルながら人体の構造に忠実なイラストで描かれています。

情報量もギチギチしていないので非常に読みやすいです。

 

また『も~っとずぼらヨガ』では「色」が効果的に使われており、どこに気を付けて・どういうポーズを取れば・どこに効くのかが直感的に伝わってきます。

そして、『も~っとずぼらヨガ』の説明を見ながらヨガに取り組むと、本当に説明通りの場所に説明通りの効果が感じられるのです!

 

 

 

私は『も~っとずぼらヨガ』を買った当時、とんでもない運動不足でした。

仕事はデスクワーク、家でも座ってお絵描き、家事やる時くらいしか立つことがない、という有様。

運動しなきゃな。でも面倒くさいし、運動する時間があったら趣味を進めたいな…。そう思いながら「運動しなきゃな」をずっと後回しにしてきました。

 

そんな状態が健康にいいわけがありません。

気付けば私は、肩こり首凝り、じんましん、だるさ、息苦しさ、めまいに胃腸の不調と、不定愁訴のオンパレード状態になっていました。

 

そんなときに出会ったのが、この『も~っとずぼらヨガ』です。

『も~っとずぼらヨガ』は、前述のとおり極度の運動不足&面倒くさがりだった私でもできるポーズばかりでした。

しかもひとつのポーズにつき1分もかからないものばかりなので、時間がもったいない、と感じることも少ないです。

そして、本当にイラスト通りの効果が実感できるポーズばかり!

嬉しいやら楽しいやらで、気付けば『も~っとずぼらヨガ』は私の毎日の習慣になっていました。

 

『ずぼらヨガ』を通したこの経験がきっかけで、私は徐々に他の運動などにも取り組むようになり、数年かけて様々な不調を撃退しました。

先ほど並べた数々の不定愁訴も、すべて撃退、ないし悩む頻度が激減したんですよ!

(胃腸の不調だけは体質的な問題が大きいのでアレですが…!)

なので、運動不足の人や、運動嫌いな人にほど、『も~っとずぼらヨガ』をオススメしたいです!

 

 

 

また、作者の崎田ミナ先生自身、様々な不調を抱えがちな方で、なおかつ面倒くさがりでずぼらな面もある方です。

『も~っとずぼらヨガ』に収録されているのは、そんな崎田先生自身が実践し、効果を得てきたヨガばかり。

何度も不調に悩んだり、三日坊主になったりしては、ヨガやストレッチなどに取り組んで不調を撃退してきた崎田先生の「三日坊主でもまた始めればいいのです!」という言葉には、強いパワーと説得力を感じます。

 

『も~っとずぼらヨガ』には、崎田先生自身の経験に基づくコラムやコミックエッセイも収録されています。

「三日坊主でも~」の名言に共感できる方は、きっとそれらのコラム&エッセイも気に入ると思いますよ!

 

 

 

『も~っとずぼらヨガ』に収録されているヨガは全部のポーズが簡単で初心者向けなので、「自分にできそうなポーズかどうか」で悩まなくていいのが大きなメリットになっています。

 

▼こちらの公式サイトから試し読みできるので、ぜひ見てみてくださいね!

www.asukashinsha.jp