5つ星の本棚

大好きな本をレビュー&オススメする書評ブログです。

小説

49.『同姓同名』下村敦史

登場人物、全員同姓同名。 ▼『同姓同名』はこんな作品! ・下村敦史のミステリー小説 ・猟奇殺人犯との同姓同名に苦しめられた人々の話 ・叙述トリック&どんでん返しアリ 同姓同名 (幻冬舎単行本) 作者:下村敦史 幻冬舎 Amazon 『同姓同名』のあらすじ 6歳…

48.『八つ墓村』横溝正史

「金田一耕助シリーズを読んだことがない方」にこそオススメ。 ▼『八つ墓村』はこんな作品! ・横溝正史「金田一耕助シリーズ」の長編4作目 ・2021年時点で10度映像化された超人気作品 ・土俗的な伝承、連続殺人、サスペンス、宝探し…等々盛りだくさん! 八…

好きなミステリー小説10選!

10にまつわる4つのお題好きな◯◯10選 今回は、私が好きなミステリー小説を10個ご紹介していきます。 あなたにとっても気になる作品があればいいのですが…! 1.『容疑者xの献身』東野圭吾 issa5hoshi.hatenablog.jp 『容疑者xの献身』は、謎が解き明かされる瞬…

47.『ぼぎわんが、来る』澤村伊智

ジェットコースターみたいなホラー小説。 ▼『ぼぎわんが、来る』はこんな作品! ・澤村伊智のデビュー作 ・2018年に「来る」というタイトルで映画化した人気小説 ・「ぼぎわん」という怪異に霊能者たちが挑む ぼぎわんが、来る 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー…

46.『らせん』鈴木光司

『リング』の恐怖が確信に変わる。 ▼『らせん』はこんな作品! ・鈴木光司のサスペンス・ホラー小説 ・貞子でお馴染み『リング』の続編 ・ホラーというよりとっても怖いSFミステリー らせん 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫) 作者:鈴木 光司 KADOKAWA Am…

42.『罪の余白』芦沢央

1.『罪の余白』を3行くらいで紹介! いじめが原因で娘を失った父親の復讐劇。 復讐をきっちりやり遂げる点や、復讐内容への強い納得感、胸を打つラストシーンが特徴的なサスペンス・ミステリー。 芦沢央の鮮烈なデビュー作である。 罪の余白 (角川文庫) 作…

40.『いつかの人質』芦沢央

幼少期に誘拐された全盲の少女が、再び誘拐された。 ▼『いつかの人質』はこんな作品! ・芦沢央のサスペンス・ミステリー ・誘拐事件の被害者が再び誘拐される話 ・ミステリー初心者にもオススメ! いつかの人質 (角川文庫) 作者:芦沢 央 KADOKAWA Amazon 『…

37.『悪いものが、来ませんように』芦沢央

違和感の正体を探せ。圧巻の"叙述トリック"ミステリー! ▼『悪いものが、来ませんように』はこんな作品! ・芦沢央(あしざわ よう)の2作目の小説 ・共依存的な関係が事件を呼ぶ心理サスペンス ・巧みな叙述トリックが魅力のミステリー小説 悪いものが、来…

36.『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

胸の内側をカリカリ引っかかれるような読み心地。 ▼『わたしを離さないで』はこんな作品! ・ノーベル文学賞受賞作家 カズオ・イシグロの小説 ・臓器提供用に作られたクローン人間がいる世界観 ・2016年には綾瀬はるか主演でドラマ化 わたしを離さないで (ハ…

35.『シンプル・プラン』スコット・スミス

「悪事」へのハードルが下がっていく…。善良な一般市民の転落を描いた秀作。 ▼『シンプル・プラン』はこんな作品! ・アメリカの小説家スコット・スミスの処女作 ・スティーヴン・キングに「本年のベスト・サスペンス作品」と称賛された名作 ・超現実的ホラ…

34.『火のないところに煙は』芦沢央

読書初心者でも読みやすい、上質なホラー×ミステリー ▼『火のないところに煙は』はこんな作品! ・5つ+1の怪談話をまとめたミステリー小説 ・ホラー×ミステリー×メタフィクション ・初回限定版はカバー裏にホラー掌編収録! 火のないところに煙は(新潮文庫…

31.『容疑者xの献身』東野圭吾

ガリレオシリーズの最高傑作。 ▼『容疑者xの献身』はこんな作品! ・東野圭吾のミステリー「ガリレオシリーズ」第3弾 ・第6回本格ミステリ大賞などを受賞 ・2008年に福山雅治主演で映画化 ・タイトル通りとは恐れ入った… 容疑者Xの献身 (文春文庫) 作者:東野…

30.『こころ』夏目漱石

思ったよりも辛い物語だった…。 ▼『こころ』はこんな作品! ・夏目漱石の代表作のひとつ ・日本で一番売れている本 ・「私」と先生、そして先生とKの物語 こゝろ (角川文庫) 作者:夏目 漱石 KADOKAWA Amazon 『こころ』のあらすじ 時は明治時代末期。 海水浴…

29.『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム

イヤな気持ちになりたくないなら、読まない方がいい。 ▼『隣の家の少女』はこんな作品! ・隣の家の少女が虐待されているのを知っている少年の話 ・ヘタなイヤミスよりよっぽどイヤな気持ちになる小説 ・スティーヴン・キングが称賛した伝説の名作 隣の家の…

28.『アクロイド殺し』アガサ・クリスティー

叙述トリックの金字塔。「映像化不可能」の面白さ。 ▼『アクロイド殺し』はこんな作品! ・アガサ・クリスティー「ポアロシリーズ」の中の1作 ※3作目にあたるが、『アクロイド殺し』だけ読んでも問題ナシ! ・「フェア・アンフェア論争」を巻き起こした、色…

27.『毒入りチョコレート事件』アントニイ・バークリー

ひとつの事件に8つの推理。 ミステリー好きなら一度は読むべし!な古典的名作。 ▼『毒入りチョコレート事件』はこんな作品! ・1929年に発表されたイギリスの名作ミステリー小説 ・複数探偵による、推理合戦ミステリにして多重解決モノ ・「推理小説」その…

26.『殺戮にいたる病』我孫子武丸

平凡な家庭が孕む狂気。 ▼『殺戮にいたる病』はこんな作品! ・「かまいたちの夜」シナリオで有名な我孫子武丸の代表作 ・叙述トリック&どんでん返しあり ・猟奇殺人がテーマ。グロいのが苦手な方は要注意! 新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫) 作者:我孫…

25.『鼻』曽根圭介

ホラーであり、ミステリーでもあり…。 ▼『鼻』はこんな作品! ・日本ホラー小説大賞短編賞受賞作 ・人間が「鼻」の有無で差別される世界が舞台 ・ミステリーのようなどんでん返しアリ 鼻 (角川ホラー文庫) 作者:曽根 圭介 KADOKAWA Amazon 『鼻』のあらすじ …

24.『アリス殺し』小林泰三

「スナークはブージャムだった。」 世界がグルンとひっくり返される、衝撃と快感。 ▼『アリス殺し』はこんな作品! ・小林泰三の「メルヘン殺し」シリーズ1作目 ・ミステリー×ファンタジーの斬新な推理小説! ・どんでん返しが圧巻! アリス殺し 〈メルヘン…

23.『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午

不謹慎で面白い、リアル推理合戦ミステリー。 ▼『密室殺人ゲーム王手飛車取り』はこんな作品! ・歌野晶午の「密室殺人ゲーム」シリーズの1作目 ・殺人トリックを考え、実行したうえで出題する推理ゲームの物語 ・いろんなジャンルのミステリーを楽しみたい…

22.『星降り山荘の殺人』倉地淳

「どんでん返しミステリー」をお探しの方に、真っ先にオススメしたい小説。 ▼『星降り山荘の殺人』はこんな作品! ・読者への真っ向勝負が魅力の本格ミステリー小説 ・クローズド・サークル(陸の孤島)もの ・叙述トリックを用いた圧巻のどんでん返しは必見…

21.『みんな邪魔』真梨幸子

私の中で、イヤミスといえば『みんな邪魔』。 ▼『みんな邪魔』はこんな作品! ・イヤミス三大女王のひとり・真梨幸子のミステリー小説 ・とある少女漫画を愛する中年女性たちの物語 ・中二心をくすぐられるネーミングセンスも魅力 みんな邪魔 作者:真梨幸子 …

20.『銃』中村文則

拾った銃を愛でる青年。彼と銃の行き着く先は…。 『銃』はこんな作品! ・「教団X」で有名な中村文則のデビュー作 ・純文学 ・どんでん返し的な要素あり 銃 (河出文庫) 作者:中村 文則 河出書房新社 Amazon 『銃』のあらすじ 大学生の主人公・西川はある夜、…

19.『お孵り』滝川さり

土俗ホラー好きにはたまらない!タイトル回収も見事なホラー小説。 ▼『お孵り』はこんな作品! ・第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞読者賞受賞作品 ・「生まれ変わり」が信仰されている村でのストーリー ・純・和風ホラー!ミステリー要素もアリ お孵り (…

18.『廃用身』久坂部羊

【ある医師の遺稿】と【編集部註】の二部構成。 斬新すぎる医療小説。 ▼『廃用身』はこんな作品! ・実話(ノンフィクション)だと誤解するようなフィクション作品 ・老人医療を題材にした医療小説 ・その医師の治療は革新か、それとも悪魔の所業か… 廃用身 …

13.『イン・ザ・プール』奥田英朗

トンデモ精神科医は、病気を型にはめない。 ▼『イン・ザ・プール』はこんな作品! ・奥田英朗の「精神科医・伊良部シリーズ」の1作目 ・テーマは精神科、でもコミカルな連作短編! ・不定愁訴や精神的な問題で悩んでいる人にオススメ 『イン・ザ・プール』は…

12.『空中ブランコ』奥田英朗

悩みがある人に、ぜひ読んでほしい小説 ▼『空中ブランコ』はこんな作品! ・奥田英雄の「精神科医・伊良部シリーズ」の2作目 ・テーマは精神科、でもコミカルな連作短編! ・読むと悩みが軽くなるような作品 『空中ブランコ』は奥田英朗の「精神科医・伊良部…

10.『用心棒日月抄』藤沢周平

犬の番、少女の送り迎え…一風変わった用心棒家業。 ▼『用心棒日月抄』はこんな作品! ・藤沢周平の、江戸を舞台にした時代小説 ・『用心棒日月抄』シリーズの1作目 ・訳アリの脱藩浪人の物語 用心棒日月抄(新潮文庫) 作者:藤沢 周平 新潮社 Amazon 『用心…

8.『羆嵐』吉村昭

ヘタなホラー小説よりも怖い…。実話を元にした獣害ドキュメンタリー ▼『羆嵐』はこんな作品! ・実際の熊害事件「三毛別羆事件」をモデルにしたドキュメンタリー小説 ・自然の恐ろしさと人間の無力さがよく分かる作品 ・グロ、残酷描写が苦手な人は要注意 『…

5.『告白』湊かなえ

イヤミスなのに、ある意味爽快…。 ▼『告白』はこんな作品! ・イヤミスの女王・湊かなえのミステリー小説 ・イヤミス(初心者にもオススメ) ・私刑や復讐がテーマ 「イヤミス」というのは、「読んだ後イヤな気持ちが残るミステリー作品」のこと。 読む人を…