5つ星の本棚

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6.『完全教祖マニュアル』架神恭介・辰巳一世

 

変な宗教にハマらないための本。

 

 

▼『完全教祖マニュアル』はこんな本!

・宗教を立ち上げるためのノウハウ本(というてい)

・宗教がどうやってできるかが分かる

・変な宗教にハマる可能性を軽減できる

 

 

『完全教祖マニュアル』は、「宗教」や「教祖」について綴られた新書です。

超怪しげなタイトル、そして新興宗教の教祖になりたい人向け」に書かれたていの語り口…

一見触れてはいけない類の本ですが、読んでみると…これが本当にためになる。

教祖になる「ため」ではないですよ。将来、変な宗教にハマらないために大事なことが、とても分かりやすく書いてあるんです。

 

 

 

 

『完全教祖マニュアル』は、「教祖になりたい人向けのノウハウ本」というていで、「宗教がどのようにできていくのか」を解説してくれます

つまり『完全教祖マニュアル』を読んでいけば、宗教は誰がどういう手順で作るものなのか、ということが段々と分かってくるのです。

 

その中で、有名な宗教を具体例に挙げながら、

「そもそも宗教って何?」

「宗教の仕組みって?」

「なぜ、どのように信者が増えるの?」

といったことが紐解かれていきます。

 

宗教の「歴史」や「教えの内容」ではなく、もっと根本的な構造の部分から教えてくれるのがこの『完全教祖マニュアル』なのです。

 

 

 

『完全教祖マニュアル』では読み手が「宗教の作り手の立場」というていなので、宗教というものを客観的に・冷静に見られますし、教義などに込められた意図が分かるのも面白く、ためになります。

教祖が適当に発言すれば、信者が勝手に"真意"をくみ取って有り難がってくれる」みたいな話が納得感強くて特にお気に入りです。

 

 

 

この記事を読んでいる人の中には、周りに「変な人に騙されないようにね」と言われたり、「自分は宗教なんかにハマりやすいタイプかもしれない」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

宗教についてよく知らない人にとって、宗教はあいまいで、よく分からない存在です。

だからこそ、変な宗教にハマってしまう可能性は誰しもが秘めていると思います。

 

『完全教祖マニュアル』は、そんな変な宗教にハマることへの予防にもなる書籍です。

宗教に興味がない人こそ、一読の価値がありますよ!